古来より龍は雨をもたらす豊穣の神とされ、財運を象徴する如意宝珠をしっかりと掴み、その威厳であらゆる厄災を追い祓うと崇められてきました。遥か西方極楽浄土より現れた観音菩薩は、三十三の姿に身を変え様々な苦難に悩める人々を救済するといわれ、その御姿に祈れば、悪夢が転じて福運をもたらすと伝えられています。背景にはふりかかる災いや厄難をことごとく消し去るという経文「消災呪」が詠まれ、最高位とされる五爪の龍神に乗って衆生救済に現れた観音菩薩を格調高く描いた、崇高な趣の厄除開運画です。
(C)北条 裕華/三幸
JAN コード:4959295016769
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